今月二月に「侍船隊シンケンジャー」で俳優デビューした松坂桃李(まつざかとおり)さん。その名前は、『史記』の「桃李もの言わざれど下自ずからみちを成す」という一節から採られたという由来があります。

桃や李は何も言わなくても花や実に人が集まり、その下に自然と小道ができるという意味があります。彼の名前には「周りの誰からも慕われ、自然に人が寄ってくる人になってほしい」という父親の願いが込められているのです。

「珍しい名前ですね」とよく言われるそうですが、「愛情がこもっていて自分の名前が好きです。いつか名前どおりの人になりたい」と熱く語ります。

親は生まれてきたわが子に対し、未来の幸福を願います。そして、その子にふさわしい最もよい名前を考えに考えぬいて、名づけるものです。

一人ひとりの名前には、父親や母親の思いがこめられています。私たしも名前の由来を知り、自己がどのような人間であるべきかを、感謝の気持ちとともに考えてみることが大切です。

 

『職場の教養』より