Nさんはドライブが趣味です。ある日、念願の新車を購入しました。納車の日は嬉しくて、家族を乗せて近隣をグルグルと走り回ったほどでした。

次の日、少し離れた姉のところへ、新車に乗って会いに行くことにしました。久しぶりに再会し、食事そしていた時のこと、ちょっとしたことから大喧嘩になってしまったのです。怒りが収まらないまま、Nさんは車に乗り込みました。

レストランの駐車場から出て、右折をしようとした際のことです。信号待ちで停車している車と車の間隔が狭かったのですが、「行ってしまえ」と怒りにまかせて右折しました。するとうまく曲がり切れず、接触してしまったのです。

『しまった』と心の中で叫びながら、姉に対する責め心が正常な判断を狂わせたと、Nさんは瞬時に思い至りました。

相手への謝罪、保険会社への連絡、ディーラーへの修理依頼などに追われたNさん。今回の事故を通し、人を責めることは結局、自分に跳ね返ってくるのだと深く反省しました。以来、姉とは仲良くし、安全運転を心がけているそうです。

 

『職場の教養』より」