O氏はN先輩の腕が真っ黒に日焼けしているのに気が付きました。「ゴルフかバイクツーリングにでも行かれたのですか?」と聞くと、「親父とタコ釣りに行ったんだ」との返答でした。その理由を知ったO氏は、思わぬ感慨に浸りました。

N先輩の父親は、半年前に心筋梗塞で倒れ、今は自宅療養中だというのです。大変な釣り好きで、以前は毎週のように川や海へと釣りに行っていましたが、一人では外出できなくなってしまったのです。

そこで、「親父の唯一の楽しみがなくなるのは忍びない。釣りはリハビリにもつながる」と考えたN先輩。『月一回は二人で一緒に釣りに行こう』と決意し、以降、毎月継続しているということでした。

はそれまでは、休日をなんとなく過ごしていたO氏ですが、N先輩の話を聞いて以来、「休日をそのように過ごすか」ということを頭に入れています。

休日は、次の一週間を過ごす原動力となる日です。休日のあり方を考えて、心と体にとって有意義な一日にしたいものです。

『職場の教養』より