企業セミナーで、オリエンテーションを担当しているM氏は、「説明をする時の声が聞き取りにくい」と、ある受講者から指摘を受けました。

どこを改善しなければならないのか、自分の中ではっきりしなかったM氏。『七十人近くの受講者がいるのだから、一人ぐらい妙な文句を言う受講者がいてもおかしくはない』と意に介しませんでした。

後日、「今後セミナーに携わる者は、記録用として、自分の話すシーンをビデオに収めるように」と上司から指示を受けました。そこで記録した映像を確認したM氏は、自分の声の聞き取りにくさに初めて気が付いたのでした。

第三者の視点で自分を直視することができたM氏は、セミナーでの貴重な指摘を聞き流したことを反省しました。これを契機に、日常の自己の業務姿勢をチェック表に記録し、自己評価していくことを習慣化しました。

問題が起きた時だけ反省することは簡単です。第三者の視点に立って自己を見つめ、改善していこうとする謙虚さは常に必要と言えるでしょう。

 

『職場の教養』より