シチズン平和時計で最も優れた技能を持つスーパーマイスターの橋場悦子氏。高級腕時計「カンパノラ」の限定モデルを世に送った喜びをこう語ります。

「日本が誇る新旧の技と美の粋を集めた一品を手がけられ、作業中は緊張と同時にワクワクしました。時計は作り手にも楽しさを与えてくれます」

極小の部品を慎重に組み立てて腕時計を作り上げるには、相当な緊張が強いられるはずです。それをワクワクしながらこなし、楽しさを感じながら完成させたという氏の言葉には、職場人が目指すべき仕事の本質が語られています。

意義を自覚し誇りを持って働くのと、嫌々ながら働くのでは、自ずと大きな差がでます。心の差は出来映えの差となり、お客様にもハッキリ伝わるでしょう。

「つくり手の心がこめられていない時計を、誰が欲しいと思うでしょうか」とも語る橋場氏。技術と心を両立させてこそ、一流品が完成するのです。

目の前の仕事に意義を見いだせば、心を込めて働くことができます。自分はなぜこの職場にいるのかを確認し、仕事に己の魂を注入していきましょう。

 

『職場の教養』より